遠くへ行きたい。
そんな気持ちを抱えて泣いていました。
泣いているのは滑稽だからです。
泣いている私は滑稽です。
遠くへ行きたい。
行くなと言われれば言われるほどに。
でも今は行けない。
だったら車を走らせれば楽に行ける道程を自転車或いは徒歩で辿ることにより近場を遠方にしてしまえば良いのではないか。まさにコペルニクス的転回。つまり、我そう思う、故に我あり。
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お隣の群馬に焼きまんじゅうという名物があります。中に何も入っていない素まんじゅうを竹串に刺し、味噌ダレをつけて焼いたもので、焦げた味噌が香ばしく、まんじゅうはふかふかの軽い食感で、べったり甘い味噌ダレが堪らない大変美味しい食べ物です。焼きまんじゅうはとにかく焼きたてが命、ということで注文してから店員さんが焼いてくれます。閉店間際は飛び込んでくるお客さん用に作り置きしてあるお店もあります、というかありました。前橋、高崎、渋川など群馬へ赴いた際は複数のお店をはしごするほど大好きです。
素まんじゅうを使うのが焼きまんじゅうの基本ですが、あんこの入ったまんじゅうを焼いた「あん入り」を売っているお店もあります。また、最近では「ごまダレ」など変わり種のメニューがあるお店もあります。
値段などはこんな感じです。
説明しよう!ラップでグルグル巻きにすることによりタレ
漏れを防ぐとともに冷めにくくなるので持ち帰りでも熱々
の焼きまんじゅうを味わうことが可能となるのだ!
ごまダレ(ごまダレといえば黄土色のドロドロしたものを
見慣れているため、この見た目で名前がごまダレという点
に若干の躊躇いを覚えますが、要は「ごまのタレ」ではな
く「ごまとタレ」ということなのだと思います。つまり語
形成としては「マナカナ」と同じ。)
そしてこの焼きまんじゅうが、今どうしても無性に食べたい。でも食べられない。通販で買っても自宅で上手においしく焼けない。
そんな苦悶の浮き輪に身を委ね、インターネットの大海原をプカプカ検索しながら冷たい海流の方へ流されていたまさにその時。
我が関東支店のあるさいたま市より西、同じ埼玉県内の飯能市に「味噌付けまんじゅう」なるものがあることを知るのでした。
続く